鬼怒川♨

2月の初め、ひさしぶりに姉と旅行に出掛けた。

名前を呼ぶ気になれないアノ菌を対策するため、露天風呂つきの部屋を選んだ。

食事も運んでくれるように依頼。これで不特定多数と密にはならないだろう。

 

朝はゆっくり過ごし、電車に乗ったのは昼前10時ごろ。何気に初体験の個室。

映画やアニメから得た知識だと、ガラス窓がついた木製の扉が頭に浮かんだが

想像よりも遥かに豪華絢爛な内装だったので仰天した。

 

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目的地の鬼怒川までは、アルセウスをプレイ。

雄大な自然を自由に走り回り、ひたすらポケモンを捕まえまくるゲームだ。

この作品に出てくるイモモチがあまりに美味しそうで、思わず作ってしまった。

実際に存在する北海道のおやつらしい。

チーズ入れるのがおすすめ。甘しょっぱくて美味しいよ。

 

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到着まで3時間もなかったが、ふたりは探し求めていた相棒である

ポッチャマナエトルを仲間に出来たので、ニッコリ駅をあとにした。

 

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ちらほらと白いものが降ってくる。鬼怒川は2月でも雪が降っているらしい。

自分たちが住んでる場所と比べ物にならないほど寒く、不随意運動で体が震えた。

 

せっかくのお出掛けだし、少し寒くてもお洒落は我慢と

完全に服装を誤った私に、人目のつかないトンネル内で

姉が厚手の上着を交換してくれた。

 

「妹用に暖かいの着てきたんよ」

 

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雪に足を滑らせながら、大橋と急勾配な階段を登り、展望台で景色を眺める。

 

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楽しかったが身体の芯まで冷えてしまった。急ぎ足で金谷ホテルへ。

入口に到着すると、フロント係の方が「荷物をお持ちします」と駆けつけてくれたが

姉は「滅相もございません、自分で持ちますゆえ…」と断っていた。

 

いやはや密を避けたホテルを選んだら、だいぶ位の高い場所にきてしまったようだ。

しかし、小鳥さえずる自然豊かな場所は、日常の喧騒を忘れるのにピッタリだろう。

 

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「寒いし、まずは露天風呂やな」

 

お部屋についてるから、スマホや飲み物を持っていくのは自由。

1時間くらい動画をみながらくつろぎ、身体の芯まで温まった。

風の涼しさと、湯船の温かさが共存する、開放感溢れる場所で

ゆったり浸かる温泉は最高だった。

 

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ほかほかになった体を浴衣で包み、今度は外のベッドで寝ころぶ。

風邪をひかぬよう毛布をかけて、寒くて狭いので詰めあいながら

青空のもと心ゆくまでまどろんだ。

 

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そんなこんなで、いざお食事タイム。

夕食は懐石料理に西洋のテイストをあわせているらしい。

どの料理も美しく新しい見た目をしていて、味も格別であった。

 

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お腹が満たされたころ、仲居さんから寝る前に焚かれるアロマと、

明日の朝食は何がいいか聞かれた。

そのときの気分によって変わるので直近で聞いてくれるのは嬉しい。

 

藁納豆を食べてみたい妹は和食を、パンが好きな姉は洋食を選んだ。

 

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食後の紅茶。(アールグレイ

 

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素敵なホテルをあとにして、次に向かったのは日光江戸村だ。

前に行ったときは姉が女剣士に、妹は町娘に扮したよ。

町のお姫様達が、こぞって姉に2ショットを頼んでいたこと

ハンカチをくわえながら見ていた町娘は忘れないだろう。

 

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写真は澄ましながら書物を読む姉と、迫真の表情で部屋へ乗り込む姉。

 

今回の旅では劇場「若松屋」で花魁の世界を楽しんだ。

江戸時代で限られた人のものであったお座敷あそびを鑑賞できるぞ。

お客さんがお殿様となり、見目麗しい花魁から接待をされる。

 

「お殿様、さすがですなぁ~!」

 

品と艶、相反する二つが見事に同居した所作に観客は魅了された。

 

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帰り道、二人で美しい花魁を真似て話してみたが、どうにも

ただただ日頃から発情している人になるので笑った。

 

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